整形外科・リウマチ科

診療科担当医

整形外科、リウマチ科、リハビリテーション科 担当医:副院長 丸谷 眞

整形外科とは

整形外科の担当領域は四肢、脊椎の骨、関節、軟部組織の障害の診断、治療です。
具体的には首、肩、腰、膝の痛みや四肢(手、足)、背骨の怪我を治療する科です。整形外科の病気について述べるときりがありませんので、今回は高齢者の方に多い脊椎圧迫骨折、大腿骨頚部骨折についてふれることにします。

1 脊椎圧迫骨折

合併する骨粗しょう症のため尻もちや重いものを持ち上げただけでも骨折することがあります。多くは下部胸椎、胸腰移行部、上部腰椎に起こります。受傷機転が明らかで、疼痛が強く、レントゲンで古いつぶれた座布団のように上下につぶれた所見があれば診断は容易です。

しかし、疼痛が軽く、歩行も可能でレントゲンではっきりしない場合、局所の圧痛等がある場合は新鮮骨折を示唆するものとして、2〜3週間後にもう一度レントゲンを撮ることにしています。骨粗しょう症がある場合、はじめはつぶれていなくとも時間とともにつぶれていくことはめずらしいことではありません。すなわち初診時に骨折はありませんよとは到底告げることはできないということです。外来通院で治療することもできますが、私は疼痛が強い場合は入院していただいております。受傷後2,3日は骨折部位の出血のためか腸の動きが悪くなり、便秘になることが必発で、時には腸閉塞の症状を呈することがあります。そのため短期間絶食にすることもあり、もちろん腹部外科の先生にもコンサルトいたします。1週間くらいは臥床をよぎなくせざる場合も多いのですが、痛いながらも歩ける場合は歩行器でなるべく早く歩行していただいております。コルセットは医療用の出来合いの物を使用し、窮屈なものは使用しません。入院期間は1〜3ヶ月くらいでしょうか、本人が日常生活に自信をもてるようになってから退院していただいております。

さて、現代社会では高齢者の3分の1の方ががんでなくなるという事実があります。実は圧迫骨折の方にもがんが潜んでいることもあり、思わず足元をすくわれることもまれではありません。私は入院している時間を有効に使いましょうということで、一般的な胸部レントゲン、血液検査、心電図のみならず、自分で心臓超音波やCT撮影を行い、便の潜血反応が陽性の場合は外科の先生に胃腸の検査もしていただいております。現実に乳がんや多発性骨髄腫等の疾患等予測もしていない病気が見つかることがあり、即専門の先生に治療していただいた経験も数多くあります。私のモットーのひとつはDisease Hunter(病の狩人)になること、単に局所のみならず、全身が診られる整形外科医になることです。

2 大腿骨頚部骨折

太ももの骨の付け根の骨折です。寝たきり高齢者の原因として脳血管障害についで多いのがこの骨折です。教科書では早期診断、早期の手術、早期離床、歩行訓練が強調されていますが、現実はなかなかこのように事が進まないこともあります。本骨折はたとえ転倒等の受傷原因がはっきりしなくても生じることもあり、また骨折があっても平気で歩いている方もおります。圧迫骨折と同様に初診時のレントゲンで目を皿にしても骨折線が見つからず、後日痛みが増してもう一度レントゲンを撮影して初めて転位(ズレ)に気づき、診断が確定する場合もあります。

そこで、例え初診時のレントゲンで骨折がはっきりしていない場合でも骨折の疑いがある場合は安静のため入院していただき、経過の観察、後日のレントゲンの再撮影が原則であります。1〜2週過ぎてレントゲンを撮り、骨折が見つからず、そこで歩行を許可してから初めてズレが生じることもあれば、はなはだしい場合は3ヶ月後に初めて軽度のズレが出現した例も経験しております。 最近の治療の傾向としては受傷日手術、早期歩行が主流ですが、ズレが軽い場合は手術をしないで治療することができます。教科書的には約4週間臥床、続く4週間は腰かけ座位、無荷重歩行、8週間後から徐々に荷重いくとされています。

50代前後の方ならこのような治療法をおこなうことができますが、80代ともなると2ヵ月後の車椅子、4ヶ月後に歩行開始、退院が6〜8ヶ月後というのが現実です。手術治療を選択するか、手術をしない治療を選択するかは結局は本人の意思で決定されますが、私は手術をしなくて治せるならば、多少時間がかかってもその方がベターと考えております。治療のためにやむを得ずのベッド上安静のため高齢者は1日ごとに筋力が低下し、痴呆が進行することも確かではありますが、ところがどっこい現代の高齢者は予想以上に元気のよい方も多く、十分にこの治療に耐え抜けるものです。

もちろん入院直後より上半身挙上、骨折に関係しない手足のリハビリをしていただき、何よりも元気を失わせない精神医学的なアプローチが必要です。以上思いつくままに書きましたが、最後に重要なことを述べさせていただきます。

* もし、あなたが転倒して足の骨折をしたなと直感しましたなら絶対に立ち上がろうとせず、他人の助けを求めてください、あるいは手や反対の足でずって移動してください。立ち上がり、無理に荷重歩行をするとせっかくヒビで済んでいた骨折が大きくずれる結果を招きます。ズレのある骨折とない骨折では治療に雲泥の差があるのです。

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リハビリテーション科

治療内容

運動療法、マッサージ療法、物理療法(電気治療)、装具療法を行い、基本動作、移動動作自立に向けた運動機能評価と治療を行います。車椅子や杖、歩行器などの移動用装具の選択や適合性をみます。

柔道整復師3名が従事し、マッサージも行っています 寝た状態で湯浴、訓練が可能です。
柔道整復師3名が従事し、マッサージも行っています。 起立台で立つ訓練をその後平行棒内で歩行訓練をします。
電気治療機器 寝た状態で湯浴、訓練が可能です。
電気治療機器 寝た状態で湯浴、訓練が可能です。

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